🌿 樹木医監修ツール

樹木健全度
チェックリスト

現地調査で使える診断シート。根元・幹・枝・葉の状態を記録し、
総合スコアと対処優先度を自動算出します。

CHECK PROGRESS 0 / 32 項目
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根元・根系
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根元部分の隆起・盛り上がりがない
根系の発達と支持力の基本。地際の変形は根腐れや風倒リスクのサイン。
根元周辺の土壌に空洞・陥没がない
地下部の根腐れや土壌流失のサイン。踏み込んで確認する。
根張り(露出根)が放射状に広がっている
一方向にのみ根が集中する場合、反対側の根系が欠損している可能性がある。
根元周辺に十分な土壌スペースがある
根圏の直径は樹高の1/3が目安。舗装や構造物による根圏制限がないか確認。
根元にキノコ・菌核が発生していない
ナラタケ・シロアミタケ等の発生は根系の腐朽を強く示唆する危険信号。
土壌が過度に踏み固められていない
根圏内の土壌硬度が高いと通気性・透水性が低下し、細根の発達を妨げる。
根元に除草剤・薬剤散布の痕跡がない
薬剤の根圏への流入は根系に深刻なダメージを与える場合がある。
根元に適切なマルチング(有機物被覆)がある
マルチングは土壌水分の保持・温度緩和・微生物活性の向上に有効。
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幹・樹皮
0/8
幹に大きな空洞・腐朽部位がない
打音診断(木槌で叩く)で空洞音がしないか確認。空洞は倒木・落枝の重大リスク。
幹にキノコ(子実体)が発生していない
サルノコシカケ類・ツリガネタケ等の発生は内部腐朽の証拠。発生部位の上側の折損リスクが高い。
樹皮に深刻なひび割れ・剥離がない
自然な樹皮の剥離は問題ないが、縦に深く割れる場合は凍害・腐朽の可能性。
幹に異常なヤニ・樹液の滲出がない
大量のヤニ滲出は穿孔虫(カミキリムシ等)の加害・病害の可能性を示す。
幹の傾きが許容範囲内(垂直±15°以内)
傾きが大きい場合、重心の偏りによる倒木リスクがある。根系の発達状況と合わせて評価。
過去の剪定・損傷による腐朽が進行していない
古い切り口の腐朽進行度をチェック。適切に愈傷組織(カルス)が形成されているか確認。
幹への固縛物(針金・ロープ等)による締め付けがない
針金食い込みは通導組織を遮断し、樹木を衰弱・枯死させる。
低い位置での地際腐朽(白色・褐色腐朽)がない
地際の腐朽は支持機能を著しく低下させる。プローブ等で深度を確認することが望ましい。
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枝・樹冠
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枯れ枝(枯死枝・ハンギングブランチ)がない
枯れ枝は腐朽が進み、強風・降雪時に落下する危険がある。特に人が通る場所では即対応必須。
枝の折損・裂け(コドミナントステム等)がない
二またに分岐した等太の幹(コドミナント)は、内部に樹皮が挟まる「包含樹皮」になりやすく、折損リスクが高い。
樹冠が均等に発達しており偏りがない
一方向に樹冠が偏っている場合、重心の偏りによる傾倒リスクがある。
樹冠内部に光が適切に届いている
過密な樹冠は病害虫の温床になりやすい。透かし剪定で通気・採光を確保することが樹勢維持の基本。
前年の枝の伸長量が通常範囲内(著しい衰退がない)
新梢の伸長量が例年の50%以下に低下している場合、樹勢の著しい低下を示す。
枝に胴枯れ・流れ枯れが広がっていない
特定の枝から広がる枯れ込みは、胴枯病・腐朽菌・穿孔性害虫の加害を示す場合がある。
支柱・添え木が適切に機能しており樹木を傷めていない
支柱の当たり部分が樹皮を圧迫・損傷していないか定期的に確認。緩み・腐朽の確認も必要。
周辺構造物・電線への接触・危険な越境がない
建物・電線・フェンス等への接触は損害のリスク。定期的な点検と適切な間隔の確保が必要。
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葉・生育状態
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葉の色・サイズが樹種の標準的な状態にある
黄化(クロロシス)・小葉化・葉の縮小は栄養障害・根系障害の典型的なサイン。
時期外れの大量落葉・早期落葉がない
夏季の落葉は深刻な水分ストレス・根系障害・病害を示す。速やかな原因究明が必要。
葉に顕著な病斑・斑点・変色がない
葉の病変は糸状菌・細菌・ウイルスによる病害の可能性。複数の枝で確認される場合は特に注意。
葉に著しい食害(虫食い・網目状・白化)がない
ハバチ・ハモグリムシ・ハダニ等の加害。大発生時は樹勢を大きく低下させる。
葉の密度が適正(著しい葉の量の減少がない)
全樹冠の30%以上で葉密度の低下が見られる場合、樹勢の著しい低下と評価される。
葉に白い粉状物(うどんこ病)・すす状物(すす病)がない
うどんこ病は光合成を阻害。すす病はカイガラムシ・アブラムシの排泄物に発生し、見た目の悪化以上に光合成障害を引き起こす。
害虫(毛虫・カイガラムシ・アブラムシ等)の顕著な寄生がない
葉裏・新芽・枝の分岐部を中心に確認。チャドクガ等の毒毛虫は素手での確認を避ける。
周辺の大気汚染・塩害の影響が少ない
道路沿い(排気ガス・融雪剤)・海岸部(塩害)では、葉縁の焦げや枝枯れが発生しやすい。
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📊 部位別スコア

🚨 対処優先度リスト

    📝 総合所見

    関連用語: 診断 / 安全 / 樹木構造

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    詳細な診断・処置計画は専門家にご相談ください。

    📚 チェック基準の根拠・出典

    本チェックリストのスコアリング基準は、上記の国際標準・国内指針および樹木医資格保有者の実務経験に基づいて設計されています。 総合スコアはあくまで参考値であり、倒木・落枝等の安全性に関わる最終判断には、資格を持つ専門家による現地診断が必要です。 スコアが低い場合(C・Dランク)は速やかに樹木医・造園業者・自治体担当部署にご相談ください。