Pest & Disease

葉が黄色い・茶色いときに最初に確認すること

葉の黄変や褐変を見つけたときに、病害虫、水切れ、根の障害、季節変化を切り分けるための初期確認ポイント。

/ 樹木管理ナビ編集部
病害虫 初期確認

葉が黄色くなったり茶色くなったりすると、すぐに病気を疑いたくなります。ただし、葉の変色は病害虫だけでなく、水切れ、根の障害、土壌環境、季節変化、薬害などでも起こります。最初に見るべきなのは、変色の場所、広がり方、時期です。

まず、全体が均一に黄色くなっているのか、一部の枝だけに出ているのかを確認します。全体的な黄変は水分や根の問題、土壌の通気不足、養分の偏りなどが関係することがあります。一方で、一部の枝だけが急に変色している場合は、枝の損傷、病枝、カミキリムシ類などの穿孔性害虫、根元の局所的な障害も考えます。

葉の表と裏を見る

葉の表面だけでなく、裏側も確認してください。小さな虫、卵、糞、白い粉状のもの、すす状の汚れ、斑点の縁取りなどが見えることがあります。葉に穴がある場合は食害、白い粉ならうどんこ病、黒っぽいすす状の汚れならカイガラムシやアブラムシの排泄物に発生するすす病が関係することがあります。

葉がしおれている場合は、水不足だけでなく、根が傷んで水を吸えていない可能性もあります。水を与えても回復しない、根元にキノコが出ている、幹にヤニや樹液が出ている場合は、より注意が必要です。

時期と樹種を合わせて考える

落葉樹では、秋に葉が黄色くなるのは自然な変化です。常緑樹でも春先に古い葉が落ちることがあります。季節的な落葉と異常な落葉を区別するには、例年との違い、同じ樹種の周囲の状態、変色の速度を見ると判断しやすくなります。

樹木管理ナビの病害虫リスク診断では、樹種、季節、症状、立地環境を選んで、疑われる病害虫や初期対応の候補を確認できます。診断結果は確定診断ではありませんが、観察すべきポイントを整理する入口として使えます。

根元と幹も見る

葉の異常が出ているときほど、根元と幹の確認が重要です。根元の土が固まりすぎていないか、根元にキノコが出ていないか、幹に割れや空洞、樹液の滲出がないかを見てください。

葉だけを見て判断すると、根や幹の問題を見落とすことがあります。状態を記録する場合は、樹木健全度チェックリストで部位別に確認しておくと、専門家へ相談するときにも説明しやすくなります。