Risk Assessment

根元にキノコが出た樹木は危険か

樹木の根元や幹にキノコが出ていた場合、腐朽菌のサインであることがあります。種類・場所・状態から判断するポイントを解説します。

/ 樹木管理ナビ編集部
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樹木の根元や幹にキノコが生えていた場合、それは単なる「キノコが生えた」ではなく、木の内部で腐朽が進んでいる可能性を示すサインである場合があります。ただし、すべてのキノコが直ちに危険を意味するわけではなく、キノコの種類・発生場所・樹木の状態を合わせて確認することが重要です。

なぜキノコが生えるのか

多くのキノコは腐朽菌の子実体(繁殖器官)です。腐朽菌は木材中のセルロースやリグニンを分解しながら成長し、ある程度の段階に達するとキノコ(子実体)を地表や幹表面に出します。

つまり、根元や幹にキノコが出ているということは、その時点ですでに内部の木材分解がある程度進んでいることを意味します。土中や幹内で菌糸が広がっていても、キノコが出るまで外からはわかりません。キノコが見えたときは「分解がすでに始まっている」段階であることが多いです。

特に注意が必要なキノコの特徴

全てのキノコが同じリスクを示すわけではありませんが、以下の特徴がある場合は優先的な確認が必要です:

キノコ発生後に確認すること

キノコが出ていた場合は、以下の点を合わせて確認します:

これらの複数のサインが重なる場合は、専門家(樹木医等)への相談を早めに検討します。特に、公道・住宅・駐車場に隣接している場所の樹木は、倒木時の被害が大きくなるリスクがあります。

リスクの整理と記録

樹木リスク評価ツール(TRAQ)では、標的の重篤性(住宅・道路・人の通行頻度)と倒木・落枝の確率を組み合わせてリスクレベルを評価できます。キノコが出ていた木を含むリスク因子を入力して、対応の優先順位を整理するために活用できます。

樹木健全度チェックリストで根元・幹・枝・葉の状態を記録しておくと、専門家に相談する際に状況を正確に伝えやすくなります。定期的な記録は、状態の変化を早期に発見するためにも有効です。